高知で鰹のタタキを堪能!宿では思わぬ出会いも!?(春の四国一周#3)

四国一周旅行3日目(2021年3月9日)

目次

はじめに

こんばんは。
これまで2回分公開してきた四国一周旅行ですが、今回は3日目の模様をお伝えして参ります。徳島→高知と移動してきているわけですが、3日目も引き続き高知県内の観光になります。

この日は主に高知市内の観光になりました。私はこの旅行の中で高知市内を一番楽しみにしておりましたのでテンションは高かったと思います。BS-TBSで10年くらい前に放送されていた『鉄道百景 路面電車の走る街』というテレビ番組で土佐電気軌道(通称とさでん)が取り上げられていた際に高知の街の魅力を知り、かねてより訪れてみたいと思っていた場所でした。

一応この旅行はこれまでのものよりスケジュールも運転距離も長い旅行だったので同行する親友とも念入りに計画を立てていました。当初の予定では高知市内中心部に車とバイクを駐車して、路面電車やバスの一日乗車券を活用して市内各地を巡る予定でした。しかし、結論を先に申し上げると時間の制約があって中心部を巡るだけで精一杯でした。

今回の旅行記では高知市内での観光と夕方から午後にかけての移動の模様をお伝えします。

朝食を食べてから高知市内へ


おはようございます。
泊まっていた温泉旅館のお部屋からの眺めはこんな感じです。


天気はまずまず、ちょっとどんよりしているかなぁという感じですね。
何せ連れがバイク移動なので天候は結構重要な要素なのです。


朝食は部屋に置いてあった緑茶と前日にスーパーで仕入れてきたおにぎりとパンです。



旅行中はただでさえ便秘気味なのにそれが悪化する私。
普段はそこまで食べないヨーグルトも積極的に摂取します。

ヨーグルトも各地旅行しているとローカルブランドを沢山見かけます。
こちらもひまわり乳業という高知県のメーカーが製造している商品です。


朝食を食べたらチェックアウトして出発です。
宿泊した土佐龍温泉「山陽荘」は高知県土佐市にあり、高知市内ではないのでここから1時間ほどかけて移動する必要があります。

はりまや橋は見所沢山!


「はりまや地下駐車場」に車とバイクを止めて観光スタート。
アンパンマンの生みの親であるやなせたかしさんは高知県香美市のご出身。

歩道を歩いているとアンパンマンの石像に遭遇しました。
JR四国にもアンパンマン列車が走っていますし、やはりアンパンマンは四国のイメージですね。


高知を訪れる観光客のほとんどが一度は来るであろうはりまや橋
私も一度来てみたいスポットでした。

江戸時代に商売を行っていた播磨屋と櫃屋という2つのお店が商人の往来をしやすくするために私設で作った橋が由来とされています。何度か掛け替えられており、現在の橋は昔のものを復元したデザインとなっています。


はりやま橋公園として綺麗に整備もされています。
水に流れがないのは演出上の再現のため。堀川そのものは既に埋め立てられてるのです。

地図をよく見てみると確かに川の青いラインは表記されていません。


はりやま橋は橋は勿論のこと「交通の要所」としての知名度も高いと思います。
路面電車のダイヤモンドクロッシングは鉄道ファンの間では有名です。


東西に走る路線と南北に走る路線とが直角で交差する光景は圧巻です。
画像のとさでんの2000形は子どもの頃に鉄道図鑑で初めて見た際に札幌市電の3300形と酷似しているなぁと思った車両です。同時期のアルナ工機製造の車両なので当然のことかもしれませんが、どちらも緑色なので尚更そう感じさせます笑


はりまや橋で立っているとバスも沢山やってきます。
まっすぐ行くとJR高知駅にぶつかるので交通量も多いです。

高知市内で主に見かけるのは路面電車と同じ系列のとさでん交通のバスです。左が8EのRMで右が7EのUAでしょうか。バス撮影しに行きたい事業者です。


こちらは元都営バスK代のKL-JPです。
座席を拡大してみるとみんくるモケットがそのまま残っています。


こちらはKK-RMです。高知県交通出身の車です。高知県交通はとさでん交通に事業統合されたのでバスのカラーも多彩です。

このバスの広告にもなっている太陽石油のガソリンスタンドは四国旅行でよく見かけた気がします。調べてみたら本社こそ東京にありますがGSは西日本に集中しているようです。

気候に配慮して設計された高知城を知る!


はりまや橋での乗り物ウォッチングはほどほどにしておいて歩き進めます。
木々を見ると南国の様相です。


次に向かったのは高知城です。
親友との旅行ではお城訪問が定番と化しています笑


お城の天守からの眺めを見るのも楽しいですが、昔の敵が攻めやすいか攻めにくいかなど色々考察しながら階段を上っていく瞬間も結構面白いんですよね。手前には板垣退助像。


こちらは石垣から突出した石樋というもの。
雨が沢山降る地域である為、雨水の排水をする際に石垣に直接当たらないように工夫が施されているようです。高知城ならではの設備のようで興味深いポイントです。


杉ノ段から鉄門へ向かう道中で井戸を発見。
古いマンホールに見えなくもないですが、それにしては不自然な手前の構造。現役の頃はここで人々が水を汲んでいたのでしょうか。


ようやく天守が見えてきました。高知城はなかなか道のりがハードだったと記憶しています。


この先は有料。勿論一番上を目指します。
入場料は18歳以上の大人は420円です。18歳未満は無料です。


建物自体も城によって個性がありますが、石垣も特徴がそれぞれ異なります。
現代と違って重機もない時代、ここまでの建築物を作るのにはどれくらいの労力と時間がかかるのやら…とても計り知れない領域に感じます。


高知城の周辺はかなりの数のマンションやビルが建っており、栄えていることが窺えます。


南側を見ると緑が近いことが分かります。山だと思っていましたが丘のようです。
この上にある筆山公園から市内を一望することができるそうです。ちなみに丘の手前にあるのは高知競輪場になります。

ひろめ市場でランチ


高知城観光を終えて再び徒歩で散策。歩いていたら可愛いイルカさんが。


やってきたのはこちらも定番の観光スポット「ひろめ市場」
高知県のグルメを気軽に楽しみたい人はここに来れば間違いない!


そりゃ勿論かつおのタタキですよ。これを食べずに帰るわけにはいきません。
普段もスーパーに売っていたら思わず買ってしまう程度にはかつおのタタキが大好きです。


見てくださいこの肉厚な身と粗い岩塩、もう画像からスモーキーな香りがしてくるでしょう!?ただし、スーパーで普段見るものとは違って高級品。4切れしかありません。

最初は塩だけで。2切れ目はにんにくだけ。3切れ目はわさびを追加して。最後はレモンもかけてフルトッピングで楽しむ。そんな感じです。知らんけど。


本場のかつおのタタキを食べられて大満足な昼食でした。ひろめ市場の中にはかつおのタタキのお店だけで複数あります。駐車場もあるのでここに車を止めてじっくり楽しむのも良いかもしれませんね。

食べ終わったら13時30分。ぼちぼち高知市を離れて移動しなければなりません。

今夜の最終目的地に向かって出発


高知市内中心部散策中に車を駐車していた場所へ戻ってきました。
ここは「はりまや地下駐車場」です。多くの観光客がこの駐車場を利用されているようです。出入り口が複数あるので悪天候時でも濡れずに商店街などへアクセス可能です。


また、二輪車の区画がしっかり用意されているのでバイク利用者も安心です。
親友もそちらにバイクを駐輪していました。

だいたい150km先にある足摺岬を目指すことに。
前日に室戸岬で太陽を拝むことができなかったのでこの日もリベンジです。


38km(1時間)ほど運転して道の駅かわうその里すさきで休憩。


2021年春の全国火災予防運動のポスターは森七菜ちゃんでした。
好きな女優さんなので思わずパシャリ。

この旅行の時かは忘れましたが、親友が『ポスターに美女を載せておけば良いだろうという発想自体が旧態依然としていてお役所仕事っぽい』と言っていたのは忘れられません苦笑


運転していると頭を使います。糖分を摂取しないとやっていられません。
高知名物のアイスクリンを食べました。アイスクリンとはアイスクリームに使われる牛乳の代わりに脱脂粉乳などを使用して作られた氷菓のことです。

まあほぼ西洋で言うシャーベットに近い食感です。アイスクリームと違ってシャリシャリとした食感でスッキリした舌触りです。私はゆず味をチョイスしたはずです。

これを食べながらこの日の宿を探していました。四万十周辺で宿泊することは決まっていましたが、安い宿がなくて苦戦しておりました。振り返るとこの日が一番宿探しに苦労した日です。何とか確保することができましたが、それは後のお楽しみです。


道の駅での45分休憩の後、約2時間ぶっ続けで運転をして足摺岬に辿り着きました。
前日の室戸岬のリベンジどころか既に薄暗くなっていました。18時15分頃の到着です。


他の方は誰もおらず古びた双眼鏡が出迎えてくれました。


人気(ひとけ)はありませんでしたが、旅館なども複数あって昔から観光が盛んなようです。コロナで旅行需要が減ってからは静まりかえっている雰囲気でしたね。。


もう太陽は沈んでしまったのが残念ですが、波打ち際の景色は美しいです。
灯台が情緒を引き立てます。

アメリカで暮らしている親友との共通の友人から電話がかかってきて展望台で通話をしました。懐かしいですね。そうでもしないと二人きりで寂しい雰囲気でもありましたが笑

宿で身も心も温まる夜

40分ほど足摺岬で滞在して再び出発です。
足摺岬がかなり端の位置にあるので同じ道を引き返すかたちになります。

1時間ほど運転してちょうど20時に宿に到着しました。


今回お世話になるのは「古民家ゲストハウス大ちゃん家」です。※翌朝撮影
ホテルや旅館がこの辺にはなくゲストハウスなら辛うじてあるという感じでした。

ゲストハウスはなるべく避けたかったのですが、前述の通りホテルはなかったこととコロナ禍でゲストハウスも宿泊者制限を設けていて必然的に私たちだけで貸切になることが分かったので泊まってみることに。


少し遅れて到着したのにも関わらずオーナーさんは温かく出迎えてくださいました。
こちらのお部屋で早速夕食を提供して下さいました。


オーナーさん力作のトマトベースのスパイスチキンカレーをごちそうして下さいました。
とても美味しかったのを覚えています。

オーナーの方が料理好きでスパイスにもこだわって配合しながらカレーを作っているというお話をしたり、私たちの旅行や生い立ちの話をしたり雑談で盛り上がりました。

てっきり高知ご出身かと思いきや東京出身で驚きました。

仕方なく~な気分で泊まったゲストハウスでしたが、オーナーさんの個性的な人柄のおかげで一番印象に残る「夜」となりました

旅行需要がどん底みたいな時期に訪問させていただきましたが、現在も営業されているようです。ぜひ上のこちら(店主のInstagram)からチェックしてみて下さい。

カレーを食べる前か食べてからか忘れてしまいましたが、翌日の朝食の買い出しを済ませていなかったので車でスーパーへ向かうことに。親友が普通自動車免許取り立てだったのでバイクは宿に置いて、私が借りている軽トラを親友が運転して2人で乗ってスーパーへ。

MTの車を運転できる機会は教習所を出るとあまり無いので良い練習になったようです。ちなみにゲストハウスは街灯もないような森の中にあるので、一番近いスーパーまで9kmあります。車がないと生活が困難な地域ですね。


ゲストハウスに戻ってきたらお風呂です。
トイレとお風呂は母屋ではなく別に設けられているのも古民家らしいです。


洗面台もこちらに併設。
とても良い雰囲気ですが、現代人が毎日暮らすには大変かも笑


小便器は隠す気のない場所にドーンとあります。
左がトイレで右がお風呂になっています。


お風呂の中はこのような雰囲気です。
天井の作りが今の風呂とはかけ離れたデザインで芸術的です。

ただまだ寒い季節だったので裸でここに入ってタイルを踏むと寒い寒い。


タイルも芸術の一種ですよね。最近の建築物にはタイルが少ないので、古い建物とか行くとついつい見てしまうポイントです。

給湯設備はしっかり現代のシステムなのでしっかり身体の汗を洗い流すことができました!


風呂から上がって部屋に戻ったら親友が既に夢の中でした。
車と違ってバイクは体力消耗も激しいのでやむを得ないです。


この日は241kmの運転と3.8kmの徒歩移動をしました。
前日とほぼ同じですが足摺岬がとても遠く感じたので前日より運転した気分でしたね。

余談ですが、足摺岬の帰り道で小動物が左から飛び出してきて轢きかけました。幸い対向車線に車がいなかったのでハンドルを切ることで避けましたがヒヤッとした出来事でした。

翌日は高知県を出ていよいよ愛媛県に入り松山市を目指します!
最後まで読んで下さりありがとうございました。