2022年阪急電車全線ダイヤ改正まとめ

2022.12.17 阪急全線ダイヤ改正
何が変わった?

目次


ダイヤ改正ヘッドマークを掲げる宝塚線7018F(2022年12月15日)

こんばんは。
今回は私の沿線阪急京都本線を中心に2022年12月17日に行われた阪急全線ダイヤ改正の模様をお伝えします。筆者の知識不足によりダイヤ改正の内容を全て網羅し切れていない可能性があるので予めご了承下さい。

大好きな快速急行よ、さらば。まさかの復活!?準特急の誕生!




ダイヤ改正後の大阪梅田駅にて京都線の準特急に充当する7323F(2022年12月27日)

何と言っても今回のダイヤ改正で一番話題になったのは「準特急」の誕生です。この種別は阪急界隈だけでは無く鉄道ファン全体が沸きました。数年前に京王電鉄から準特急が消滅していたのが復活したからです。


準特急の表示(2022年12月27日)

思いもしない復活劇に私も驚きました。この「準特急」は神戸本線と京都本線で運行されている「快速急行」を置き換える種別であり、「準特急」の誕生とともに長年親しまれてきた「快速急行」の名称が阪急では聞けなくなりました


京都線の快速急行に充当する1309F(2022年12月6日)



神戸線の快速急行に充当する1000系の車内LCD(2022年12月9日)


快速急行に充当する神戸線の車両(2019年6月23日)

ちなみにラッシュ時間帯にも快速急行が多数運行されていた京都線と異なり、神戸線ではラッシュ時に「通勤急行」を走らせて深夜時間帯に快速急行が運行されるダイヤパターンでした。「通勤急行」はダイヤ改正後も健在です。


1番上の通勤急行と1番下の快速急行(2022年12月9日)

個人的な話にはなりますが、「快速急行」という種別は私鉄の代表的な優等列車だと思っているので残念です。ダイヤ改正後に使用されている方向幕には「快速急行」が残っているので、数年後のダイヤ改正でしれっと復活しないかなぁとか思ったり。

さよなら快速、おかえり急行


早朝に運行されていた上り快速(2022年10月)

次に同じ種別関連でもう一つ。京都本線で早朝と夕方に運行されていた「快速」が「急行」に置き換わりました。しかし、置き換わったというのは飽くまで「建前」であり、実際には快速の代わりと言うより新種別の誕生に近いと私は認識しております。


「快速 京都河原町」の表示(2022年12月9日)

従来の快速は平日限定の運行で早朝に上り(大阪梅田行き)が、夕方ラッシュ時に上り(京都河原町行き)が走る運行形態でした。

早朝の快速には検査時等の代走を除き原則9300系が充当し、計3本が運行されていました。中には長岡天神始発の便も存在しました。


快速に充当する旧幕時代の古参車両(2019年)

夕方の快速は梅田18時発から20時3分発までの計7本が運行されていました。こちらは8連のロングシート車が共通で充当していましたので、3300系や5300系などフルマルーン塗装の古参車が快速に充当すると鉄道ファンは熱心に撮影していた印象です。

南茨木駅を利用する私にとって快速は最優等列車であり、何なら準急を減らして快速を日中運行して欲しいとすら思っていました。というのも、京都方面に向かう際、準急だと高槻市から各駅に停車するので普通(各駅停車)とほぼ変わらないのです。南茨木駅から快速に乗ることができれば、途中で快速急行や特急などに乗り換えること無く1本で京都河原町まで先着することができるので便利でした。


京都線限定だった青い種別(2022年12月9日)

そして阪急ファンから人気が高かったのは京都線でしか見られない青幕を掲げていたからです。他の種別は名称が若干違ったとしても他の路線でも見ることのできるカラーですが、青い方向幕は快速限定のものだったのでレアもの扱いされていました。快速誕生当初は準急と同じ緑幕だったので青幕は10年足らずの短命な存在に終わりました。

そんな快速が今回の改正で急行に置き換わり、運行時間帯が変わりました。快速が沢山走っていた夕方ラッシュ時間帯は全て準急に置き換わり運行が無くなりました。その代わり上りの急行は深夜に運行されるようになったのです。

この点は個人的には改善ポイントですかね。バイト帰りに23時台の電車を利用するので、これまで最寄り駅を通過する快速急行 or 各駅停車の二択だったのが、急行 or 各駅停車という”どちらも最寄り駅に停車する二択”に変わったので便利になりました。

ちなみに急行は快速の停車駅に加え、西京極駅が停車駅に追加されました。既に何回か利用していますが、時間帯が線路の空いている深夜に変わっても快速譲りのノロノロ運転は残念ながら健在でした。

宝塚線・京都線の10両編成廃止、神戸線でも減便

朝ラッシュ時の名物だった10両編成の列車が宝塚線と京都線の2路線で廃止となりました。また神戸線でも神戸三宮駅での特急への増結を取りやめ、10両編成は通勤特急のみに絞られることになりました。


宝塚線の通勤特急7032Fほか10連(2022年12月15日)

私の見たところでの感想ですが、この変更が一番一般ユーザーにとって改悪として捉えられてるように感じます。特に神戸線宝塚線の朝ラッシュは混雑が酷く、ダイヤ改正後8両編成になった通勤特急などは激混みになっている模様です。


京都線の快速急行7302Fほか10連(2022年12月15日)

また、神戸線の特急と京都線の快速急行に使用される10両編成に関しては8両編成に増結用の2両編成を繋げて運行されていたため、毎朝増結と解結作業を見ることができていました。しかし、これらの運行が廃止となったため、作業風景を見ることができなくなりました


大阪梅田駅6号線に停車中の宝塚線10両編成7032F(2022年12月15日)

ちなみに大阪梅田駅のホームは有効長の関係で10両編成のみ車止めギリギリまで詰めて停車していました。


十三駅に停車する10両編成の宝塚線通勤特急(2022年12月15日)



京都線と宝塚線では10両用の停車目標も見納めに(2022年12月9日)


京都線の10両編成1号車1番ドアステッカー(2022年12月9日)

また、他の駅でも通常の8両編成が停車しない位置に車両がいるのは朝限定の光景で特別感がありましたね。


大阪梅田駅に到着した神戸線の通勤特急10両(2023年1月26日)

今後も神戸線では10両編成が運行されるため、車止めギリギリまで寄せて停まる光景を見ることができます。しかし、これもいつまで続くかは怪しいところですね。

京都線10連快急乗り納めレポ

ということで私も実際に京都線の10両編成で運行される快速急行を乗り納めしてきたので、その様子をお伝えできればと思います。



「快速急行」「10両編成」「切り離し」全て見られなくなる言葉
(2022年12月15日)


増結編成の連結面(2022年12月15日)

阪急では先頭車同士の連結を当たり前に見ることができますが、普段固定で運用されている編成は転落防止幌が設置されているので、それが無いスッキリとした光景は増結編成特有のものですね。


「この車両は桂まで」も見納めに(2022年12月15日)

上りの10連快急は桂駅で増結編成を切り離すため、大阪梅田方2両の方向幕には「この車両は桂まで」の文字が入ります。これを見ることも今後は無いでしょうね~。


増結編成から見る10両編成廃止のお知らせ(2022年12月15日)

淡路駅では朝以外の時間帯において10両編成停車位置が閉めきられていました。今後は使用されなくなり完全に封印される為、利用者にそのことを知らせる貼り紙がありました。


増結車両の車内に貼られていた掲示(2022年12月15日)

京都線の増結用で使用される2両編成の車内には「桂止まり」であることを告知するステッカーが貼られていました。京都行きということでインバウンド観光客を意識しているのか日本語よりも英語を主張したものになっていたのが印象的でした。


桂駅での切り離し作業(2022年12月15日)

私もダイヤ改正直前に桂駅まで行ってその光景を見てきました。廃止数日前だったので作業している様子を見守るギャラリーが多かったです。

箕面線直通列車の消滅

宝塚線を日常的に利用しない私には馴染みが無かったのですが、細々と残っていた箕面線から宝塚本線へ直通する列車が今回のダイヤ改正をもって廃止となりました。

直通の歴史は古く1950年代から続くものでしたが、能勢電鉄との直通強化や宝塚線の混雑緩和対策のために日生エクスプレスを増発するようになり、次第に箕面線と本線を直通する列車は減少していった経緯があります。かつては準急や通勤準急が存在し、もちろん箕面発梅田行だけではなく梅田発箕面行も運行されていました。

それが箕面発梅田行の普通列車に絞られたのは2018年のダイヤ改正から。それから4年間普通2本が辛うじて生き残っていましたが、今回のダイヤ改正でとうとう息絶えることに。

時間の都合で私は見納めにいけませんでしたが、1つの歴史に終止符が打たれた形となります。

平日の京都線特急における女性専用車両


ダイヤ改正前の女性専用車両ステッカー(2022年12月15日)

旧ダイヤでは平日の特急に終日で女性専用車両が設定されていました。しかし、今回のダイヤ改正によって女性専用車両が適用されるのは通勤特急に限定されるように


女性専用車両の掲示物から「特急」の文字は消滅(2022年12月15日)

これには特急に主に使用される京都線9300系の改造工事が関係しているものと思われます。近い将来有料座席を導入することを発表しており、特急用の9300系はしばらく使える本数が限られることが想定されます。


「平日ダイヤの終日」という記載も見られなくなりました(2022年12月15日)

女性専用車両に対応しているのは9300系のみであり、他のロングシート車両が充当すると女性専用車両を設定できないため、運用を柔軟にするための対応かと思います。

6300系京とれいんの運行終了


運行最終日、ファンを沢山乗せて走る6354F(2022年12月11日)

こちらは別記事で取り上げたいと考えていますが、京都本線で唯一活躍していた京とれいん仕様の6354Fが定期運行を終了したことで本線上を走る6300系に乗ることができなくなりました

土日祝日のみの運行だったのでダイヤ改正より一足早く2022年12月11日が最後の運行日となりました。なお、京とれいん雅楽は今後も引き続き運行されます。

その他定期運用で見られなくなったもの

準急桂行き


大阪梅田駅2階改札口の準急桂行き表示(2022年12月15日)

これまで平日の高槻市より先の京都方面に向かう終電が準急の桂行きでした。この便を除いて準急は事故等のイレギュラーな場合を除いて全て京都河原町行きと大阪梅田行きで運行されているため、1本のみのレアな列車でした。

また、22時台や23時台は普通と快速急行のみで運行されている時間帯なので、突如として終電に準急が現れるのも興味深い点でした。

今後も桂~京都河原町間で事故が発生して桂~大阪梅田間で折り返し運転をする際に見ることができると思いますが、定期で毎日見ることはできなくなりました。

京都線の通勤特急が朝限定に


通勤特急に充当する1300F(2023年1月26日)

京都線においてはこれまで多数運行されていた通勤特急が激減することになりました。また、通勤特急は9300系の限定運用となったため、従来のようにロングシート車の通勤特急を日常的に見るのは難しくなりました。この画像はダイヤ改正後の1月に早朝の人身事故でダイヤが乱れたために見られた今では珍しい1300系の通勤特急代走です。



大阪梅田駅2階改札口の快速急行と通勤特急の表示(2022年12月15日)

これまで夕方ラッシュ時間帯はノーマルの特急がなくなり、快速急行と通勤特急が交互で来るダイヤパターンとなっていましたが、今回のダイヤ改正でそれらが準特急に統合されました。


「通勤特急京都河原町」表示の1300系(2022年12月15日)

よって、通勤特急も種別消滅にはならないものの夕方から夜時間帯の運行が消滅して朝ラッシュ時間帯のみの運行となりました。しかも3往復のみの運行なので一気にレア種別となってしまいました



通勤特急に充当する1300系の車内LCD(2022年12月15日)

京都線の通勤特急は淡路駅を通過することで有名です。淡路駅は通勤特急よりも上位の快速特急も停車する駅ですが、通勤特急だけは混雑緩和のために通過します。その光景も朝しか見ることができなくなりましたね。

9300系の非優等運用


普通列車に充当する9303F(2022年12月)

旧ダイヤでは早朝や帰宅ラッシュ後の時間帯で9300系が普通や準急、快速に充当する間合い運用が存在していましたが、これらも今回のダイヤ改正で消滅しました。勿論、ダイヤが乱れた際には今後も見ることができるでしょう。

おまけ


元々時刻表が掲示されていた時計横のスペース

新ダイヤの時刻表も柱に掲示

阪急京都線および千里線の直通先である地下鉄…もとい大阪メトロ堺筋線各駅の時刻表にも変化が生じました。これまで頭上にあった時刻表が柱に貼られるようになったのです。ダイヤ改正前後の一時的なものかと思いきや、現在のそのままなので掲示方法を変更したものと思われます。


準急京都河原町行きだけを抜粋した時刻表があった跡

あと、堺筋準急の時刻を案内する掲示も無くなりました。更新されずもぬけの殻。

また、これまで深夜時間帯における北千里行きや淡路止まりの列車が入線する際に「この電車は淡路駅で快速急行京都河原町行きに接続します」という放送が流れていましたが、ダイヤ改正後は自動放送が流れなくなり、駅員さんの肉声による案内となりました。これも大阪メトロで進む自動放送の更新が関係しているのでしょうかね。近い将来堺筋線も放送が変わるから、今回新たに収録していないということな気がします。知らんけど笑

おわりに

京都線の内容がほとんどとなってしまいましたが、今回のダイヤ改正の内容をまとめてみました。記事投稿時点(2023年2月現在)ではだいぶ新ダイヤも定着してきた雰囲気です。以前よりシンプルで分かりやすくなったのは確かです。

しかし、実際私も職場から帰る際の終電の時間が20分くらい前倒しとなり改悪として捉えている点もあります。朝ラッシュ時間帯を利用する通勤・通学客にとっては10両編成の列車が消滅あるいは大幅に減便したことで混雑度が増して快適性が損なわれている問題もあります。

今回の改正のマイナスポイントを阪急が把握して今度ブラッシュアップされていくことに期待です。長い記事にお付き合い下さいましてありがとうございました。

また次の記事でお目にかかりましょう!