四国一周旅行4日目(2021年3月10日)
目次
はじめに
こんばんは。
これまで3回分お伝えしてきた四国一周旅行も今回から後半です。前日は高知市内を観光した後、足摺岬に足を伸ばしてから四万十にあるゲストハウスで一夜を明かしました。
今回はゲストハウスでののんびりとした朝食の様子からスタートして、途中寄り道をしながらひたすら北上して松山市を目指します。夜は松山市内での観光をしてから温泉のあるホテルに辿り着く行程となっています。
自然に囲まれた朝は気持ちいい
おはようございます。
前日は既に暗くなってからの到着でしたので、しっかりとこのゲストハウスの全体像を捉えることができていませんでした。
周囲の景色はこんな感じ。道路があるだけで森に囲まれています。
勿論街灯もほぼ無いので朝になるまで景色は分かりませんでした。
ゲストハウスの裏側も木々に囲まれています。
恐らく何百年と景色はあまり変化していないのでしょうね。
入口は一般的な古民家にありがちなアルミサッシ(?)の引き戸です。
ホテルや旅館とは異なり人様のおうちにお邪魔する感覚を味わえます。
あっちなみに昼間は予約制でカフェ営業もしているようです。
玄関を入ると大きい部屋が左右にそれぞれ一部屋ずつあります。
2階や右奥の空間には立ち入らなかったので、恐らくお客さんが使うのは1階の広い部屋2つになると思います。
右側の部屋は前回の記事でもご紹介した居間です。こたつがあります。
ここで前日はスパイスカレーをごちそうになりました。
居間を通り抜けて更に奥へ進むとキッチンがあります。
自炊をすることもできるので長期宿泊者に向いていると思います。
人参を生かしています。店主の自然への感謝の気持ちが見てとれます。
廊下から向かって左手には大きな部屋が2つあります。
2人で過ごすにはもったいなさ過ぎる広さでした。
私たちは奥の部屋で休ませていただきました。
前日宿泊した温泉旅館と似ているようで全然気持ちは異なりました。
やはり家という空間は宿よりも心が安まる気がしました。
レコード再生機があるのも店主の趣味でしょうか。
私も音楽好きなのでもう少しじっくりお話ししてみたかったです。
廊下にはお花が飾られていて落ち着いた雰囲気が演出されていました。
中庭もあったりしてとても大きい家になっています。
元の家主さんは自営業か何かをされていたのでしょうかねぇ。
猫が日向ぼっこをしていました。この日が一番天候に恵まれた日でした。
カップルでしょうかね、家主とは違う人間の来訪に少し戸惑っている様子でした。
朝食を頂きます!
まずはひまわりコーヒーでも飲んで目を覚ましましょう。
ひまわり乳業は高知県のメーカーです。ローカル飲料大好きです。
私の朝食はラーメンで親友はそばです。
例によって前日の夜にスーパーで買い込んできた食材を食べます。
この朝はゲストハウスで迎えたので火が使えました。
加熱の必要なものでも食べることができるのは有り難かったですね。
ドライブ開始!
10時30分頃までゲストハウスでまったりと過ごしました。
早朝に店主は出発しており、自分たちが責任を持ってセルフチェックアウトしました。
ちなみに駐車スペースはしっかりあります。
軽トラ4台くらいは入りそうなスペースだったのでファミリーカーでも安心です。
まずは四万十市中心部に出てアポロステーション中村SSにて燃料を入れました。
前日ガソリンを入れておらず、足摺岬の往復でもだいぶ消費したので朝イチで燃料補充です。
高知県から愛媛県への道のりはこれと言った観光スポットが(私たちの浅い調査の限りでは)見つからなかったので、道の駅に寄って休憩やお買い物を楽しみながらドライブを進めていくことにしました。
続いて訪れたのは愛媛県西予市宇和町にある「道の駅 どんぶり館」。
名前から分かるとおり美味しいご飯を頂ける道の駅です。
宇和海で捕れた新鮮なシラスをぜひ食べたいと思い釜揚げ丼を頂きました!
50円増しで大盛りにすることもできます。ボリューム満点で朝ラーメンしか食べていなくて腹ぺこな私にはありがたい!
親友が頼んだ「じゃこ天」がとても美味しかったので一品追加で頼みたい方にはオススメです。愛媛県南予地方の特産品です。
ちょうど肘川と岩瀬川の合流ポイントに道の駅があるので景色も見所です。
お腹を満たした私たちは出発。道の駅から車で11分ほどの所にあるJAひがしうわ「JAれんげ市場」に寄りました。旅も後半なのでぼちぼち土産を調達し始めます。愛媛県と言えば全国トップクラスの生産量を誇るみかんが有名。
道の駅で美味しいものを食べた後は市場に寄ってお土産を買っていくと良いかもしれません。先ほどの道の駅とセットでオススメできるスポットになります。
寄りたかった場所へ
この日はひたすらドライブで観光らしい観光をしていないので、旅行開始前に登録してあった行ってみたいリストから2箇所ピックアップして寄ることに。
まず寄ったのはJR四国の内子線・予讃線の新谷駅。
私の推している新谷ゆづみさんと読みこそ違うものの名字の漢字が一致しているので以前から行ってみたかった駅でした。今回ちょうど松山市へ向かう道中にあったので寄りました。
駅訪問中に特急列車の通過シーンを見ることができて良かったです。
利用客を見ることはできませんでしたが良い雰囲気の無人駅でした。
新谷駅から松山駅まで乗車すると870円になるようです。
私の故郷である北海道の運賃感覚に近いかも。地方はどうしても採算を少しでも維持させる為に運賃が高額になりがちです。
ローカル無人駅にしては本数が多い気がします。
ただ2時間列車が来ない時間帯もあるのでお世辞にも利便性は高くないですね。
この旅行をしている3月上旬は毎年恒例のJRグループダイヤ改正の季節。
JR四国の主力車両をあしらったポスターかっこいいですね。
前から訪れてみたかった駅を訪問できて満足でした。
松山市に向けてドライブを進めます。
単調な地方の道路を運転しているドライバーが事故を起こさないように注意を促すのが「目ざまし太郎」の役割です。
交番風の小屋の中に警察官の人形が立っています。
ボーッと運転していて突然これが現れたら確かにビクッとしそうです笑
目ざまし太郎を見物していたらちょうど列車が通過していきました。
鉄道と道路、だいたい似たようなルートを通って松山へ向かっていることが分かりますね。
交通量がそれなりにあるので目ざまし太郎を撮影する際は安全に注意して下さいね!
松山市内を観光!
目ざまし太郎を見終えた私たちは松山市内までノンストップで運転を続けました。
松山市が近づくにつれて、2車線→3車線→4車線と道幅が広くなっていったのをよく覚えています。まあだいたいどこの地域でもそうかもしれませんが、それが印象的でした。
それと松山市内は原付バイクに乗っている人が多い印象でしたね。ちょうど夕方の交通量の多い時間帯に運転していましたが、原付がスルスルと車の間を抜けていくのでそれに神経を使った覚えがあります。
これまで運転してきた徳島県・高知県ではあまり原チャリに遭遇しなかったので、久しぶりの都会的な道路で疲れました笑
松山城で夕日を拝む
松山城周辺を写真で切り取るととても街のど真ん中とは思えない雰囲気です。
城巡りが定番と化している私たちの旅行。勿論松山城も欠かせません。
松山城は国の重要文化財に指定されています。
3月上旬でしたが比較的温暖な四国では桜が咲き始めておりました。
これまで2日目は室戸岬で、3日目は足摺岬で夕日チャレンジをしましたがどちらも失敗に終わっていました。今日こそは!!と意気込んだ私たちは急いで城へ向かい無事夕日を拝むことができました。
結構広いので撮影位置を変えることで色んな構図で撮影することが可能です。撮っていて楽しいスポットですね。
夕日が沈んだ後の松山市内も美しいです。
やはり私は人の営みを感じられる場所が好きだなぁと思います。緑いっぱいの自然も良いんですけどね(^_^;)
松山城からは夕日も綺麗ですが夜景も綺麗だったので、日が沈んでもしばらく残るのがオススメです。
珍しく天守には登りませんでした。きっとさらに高い場所からだともっと良い景色が見られると思います。松山城はアクセスしやすい場所にあるので松山を訪れた際には是非お立ち寄りください。
路面電車で道後温泉へ
車とバイクは駐車場に停めているので伊予鉄道の市内電車で移動します。
やってきたのは道後温泉です。
松山城も良いですが、やはり松山市に来て温泉街を見物しないわけにはいきません!
駅前にはアーケード(道後ハイカラ通り)もあり、観光地として賑わっていることが窺えます。ちょうどコロナ禍だったので人がまばらですが、コロナ前は外国人観光客で賑わっていたことでしょう。
道後温泉と言えば夏目漱石の愛した地というイメージが強いですが正岡子規ともゆかりがあるようで。正岡子規はココ松山市の出身で夏目漱石と一緒に道後温泉を訪れたこともあるようです。
道後温泉本館は絶対に訪れるべきスポットです。
明治27年に建築され夏目漱石が実際に利用した場所です。
ちょうど修繕工事の真っ只中で別の場所が入口となっていました。
建物が囲まれていて一部見ることができなかったのですが、覆いに絵が描かれていてガッカリさせない工夫がされていました。
近代建築の中にポツンと時代に取り残されている雰囲気が堪らないですねー。
夏目漱石「坊っちゃん」の石碑も見ることができました。
今回はスケジュールの都合上、道後温泉で湯に浸かることはできませんでしたが、次訪れた際には是非とも満喫したいものです。
伊予鉄道市内電車には懐かしの京都市電が活躍!
道後温泉を軽く散策したら道後温泉駅へ戻ります。
この時間は遅くてもう走っていませんでしたが、伊予鉄道の市内電車と言えば「坊ちゃん列車」が名物です。
駅前の雰囲気も良いですよね。路面電車ですがしっかり駅舎があります。
20時頃の路面電車ですが既にガラガラです。やはり地方と三大都市圏の時間感覚は全く異なります。
乗車した車両の広告がデコポンでジャックされていました。
吊革にデコポンが吊り下げられているのがかわいいですね。
運転席上を見てみるとどこか見慣れた車番プレートが。
横には阪急でよく見ている「ナニワ工機」の製造銘板を見つけて納得しました。
元々は京都市電で使われていたモハ2000形電車です。
1965年製造で1979年から伊予鉄道にて活躍しています。もう松山暮らしの方が長いみたい。
もう一つの古い形式50形。
写真の66号車は後期形になります。
近年の塗装変更で電車もバスもオレンジ一色なのが少し残念ですが、結構乗り物好きにも見所の多い街となっています。往路は新型車両だったので復路で旧型車両に乗ることができて良かったです。
車を市役所の近くで駐車しているので市役所前電停で下車。
目の前には大きな松山市庁があります。
今宵の宿はお部屋に特別な何かが!?
松山市役所前地下駐車場が観光に便利なのでオススメです。
地下駐車場特有の入口の入りづらさはあるので下調べしておいた方が良いです。
高知と松山ともに駐車場に入るので軽く苦戦したので笑
郊外のホテルを取っているので途中でスーパーに寄ってから向かいます。
スーパーフジは四国一周旅行のなかで数回お世話になった大きな地元のスーパーです。
宿近くでガソリンを補給して今宵の宿に到着です。
この日お世話になるのは「ていれぎ館」です。写真は翌朝撮影した画像です。
この日のルームナンバーは308号室。2日前、旅行中に迎えた親友の誕生日そっくりです。
軽くルームツアーでもしましょうか。共用部分も可愛くて明るい雰囲気でした。
『なぜお前はいつも使用後の汚い写真を載せるんだ!』とツッコまれそうですが、お部屋はこんな感じです。今回の旅で一番室内が新しくて広々とした空間でした。
浴室と洗面台も広々。ビジネスホテルや安宿に慣れているとこの広さに贅沢を感じます。
トイレ、洗面台、浴室が完全セパレートなのはとても良いですね。
ただ部屋備え付けのテーブルは小さめだったので2人同時にパソコンを置いたりすると狭いかも知れません。実際食事の時は物を載せきれず苦労しました。
今日はスーパーで仕入れてきた海産物で晩餐です。
四国は魚介類も美味しくて北海道生まれの私たちにとって「西の北海道」という印象をこの旅で抱くようになりました。
こちらは愛媛県産ぶりの刺身。大阪で暮らすようになってから思うことですが、東日本では馴染みのないお魚がスーパーで並べられていることがよくあります。西日本で海産物を食べるのも個人的には楽しみの一つです。
炙りだこも美味しく食べることができました。この日はちょっと買いすぎなぐらいでお腹いっぱいになりました。
そして毎度恒例ローカル乳製品を摂取して旅で疲弊気味の腸を労ります。「らくれん」ブランドは四国乳業もの。四国一周旅行の時の便秘はとても酷かった覚えがあります笑
食べ終わったら温泉で疲れを取ります。
ここのホテルの醍醐味は各部屋に温泉の湧き出す浴室が設置されているのです。
いつも2回入る親友は勿論のこと、私も夜と翌朝の二回入浴して貸切温泉を満喫していました。せっかく部屋にあるんですから1回じゃもったないという精神(笑)
南道後温泉「ていれぎ館」オススメです。気になる方は下のリンクから公式ホームページをチェックしてみてください。
おわりに
この日は200km運転と11kmの徒歩、5kmの電車移動をしました。
愛媛県まで来たらだいぶゴールが見えてきましたね。
翌日は愛媛県を出て香川県の琴平町を目指します。
最後まで読んで下さりありがとうございました!