【最短経路】千葉から蘇我まで大回り乗車をしてみたっ!(2023年4月22日)

千葉で最短大回り乗車(稲毛~蘇我)

目次

はじめに

こんばんは。
4月の休日を使って千葉県内のJR線を使って大回り乗車をしてきました。
大回り乗車は2020年9月に私の誕生日を祝って友人と関西で行った時以来です。

その友人が千葉に住んでおり、以前から千葉でも大回り乗車をしたいねという話をしていました。今春から私も関東住みになったので早速やってきました。

まずは集合場所の稲毛へ


新生活の疲労が溜まっていて昼ぐらいまで寝てしまいました。
重い腰を上げて出発!C-Flyerこと北総9100形に当たりました。


品川でJRに乗換。E231系とE233系の併結はよく見ますが、こう見比べると結構先頭形状が異なるのが分かります。



総武快速線・横須賀線といえば東京駅から乗るイメージが強いのですが、今回は品川駅から乗ってしまおうかと思います。ただ千葉方面からやってきて東京駅止まり/東京駅始発の列車も多いので品川駅から千葉方面へ行こうとすると、この時間帯は10分間隔になっていて東京都心にしては本数が少ないのが若干不便です。


京急を降りてからトータル20分くらい待って成田空港行きに乗車。
初めて昨年デビューしたE235系1000番台に乗りました。

友人がいつも大学の通学に利用していて酔いやすいという話は聞いていましたが、実際に私も酔いかけました。新車特有の匂いに加えてなかなか独特な乗り心地なのでE217系の方が個人的には嬉しいですねぇ。

それはともかく、限りなく神奈川県寄りな東京都内から千葉を目指すととても遠いですね。
結構しんどかったです。稲毛に着いた頃にはすでにクタクタ。


空腹過ぎたのでイオン稲毛の中にあるヒマラヤ食堂で朝食兼昼食。
友人はインドカレーを、私はフォーを頂きました。

大回り乗車開始!成東駅を目指します

この時すでに14時30分。
ただでさえ出てきたのが遅かったのに食事も加わって、稲毛駅の改札口を通ったのは15時10分頃でした。でも、食べないときっと死んでいたので仕方がないです笑



稲毛駅のホームの柱には恐らく国鉄時代から残っていると思われるホーロー板が。
最近は案内表示器をはじめ鉄道関係の掲示物を積極的に記録しています。

総武線快速の上総一ノ宮行きでひとまず千葉駅へ向かいます。
これはE217系でした。


当初、この15時40分発の銚子行きに乗ろうと思ったのですが、成田空港行きが先の出発だったので急遽変更。しかし後ほど結局この列車を待つことになるのですが笑


ここからは「千葉の主」209系2000/2100番台にお世話になります。
トップバッターはC446編成です。成田線直通の成田空港行き。


千葉駅を15時31分に出発。まずは佐倉駅まで向かいます。
クハ209-2114。元は京浜東北線0番台クハ209-53でした。
4号車とありますが、この列車は4両編成を2つ繋げた8両編成での運行です。


このお辞儀ステッカーはいつの時代のものなんでしょうか。


千葉県は本当にのどかです。
元札幌民としてはどこか見覚えがある風景というか…千歳線ぽさがあります。


千葉県内の車窓で多いなと思うのは水田ですね。
田んぼをたくさん見ることができます。ライバル京成の車窓もなかなか良いですよ。


佐倉駅に到着。
ここから成田線が分岐するので乗ってきた列車とはお別れです。


東京から55.3km地点であることが案内されています。
マニアならキロポストをみて確認することもできますが、一般旅客向けのこういった案内が設置されていると分かりやすくてありがたいです。


千葉のいえばこの列車!私は運行エリアに来ることがまずないので案内表示を初めて見ました。B.B.BASEという自転車を載せられるサイクリングをする人向けの観光列車です。

B.B.BASEは例によって209系を改造した専用車両が使用されています。


次に乗車するのは八街方面の銚子行き。
さっき千葉駅で乗ろうとしていた銚子行きです。

このコンパクトなタイプの表示器は初めて見ました。


乗り換え待ちの時間でレアな車両に遭遇することができました!


車内窓からの撮影なので霞んでいますがご了承下さい。
こちらはGV-E197系という最新型の事業用気動車です。

2021年にTS01編成が登場して各路線にて試運転が行われていきました。
2023年より量産車が製造されて仲間が増える模様です。


GV-E197系を横目に佐倉駅を後にして私たちは成東へと向かいます。
ここからお世話になるのはクハ209-2158。元クハ209-64。


ここから単線の区間へと突入して一気にローカル線の雰囲気が増します。
この森の中を大都会仕様の通勤型電車209系で駆け抜けるのが堪らないです。


単線ということはもちろん行き違いをしなければなりません。


既に反対方向の列車が私たちの列車の到着を待っていました。


先ほどのような木々に囲まれたうねった区間もある一方で、このような直線の区間も。
千葉県は線路の両側に田んぼが広がっていて所々に木々の多い茂る林がある印象。



あっという間に次の目的地の成東駅が近づいてきました。
209系やE231系でお馴染みのこのLED式の車内案内表示器ですが、フリガナに片仮名を使っているのが個人的に好きなポイントです。


成東駅に到着です。
本当はこのまま銚子まで向かいたいのですが、今から銚子まで行くと帰りが大変遅くなってしまうのでやむなく見送ります。

東金線に初乗車!大網へ


成東駅の周辺は開けていて特に住宅以外の何かがあるというわけではありません。


しかし、これから乗車する東金線に乗り換える人がそれなりに多いため、乗り換え需要で賑わっている駅です。東金線はここ成東駅から大網駅を結ぶ路線です。

発車までしばらく時間があったので車内をゆっくり撮影することができました。
東金線で特に取り上げる内容もないので車内のご案内をすることにしましょう。


まずは先頭車について。
実際にこの後乗車したクハ208-2122(クハ208-58)の車内を使ってご紹介します。


先頭車は一部がボックスシートに改造されています。
そしてロングシート部分も新しい緑色のモケットに変わり、一部は優先席に変化しています。

この窓部分にボックスシートを配置するスタイルはJR東日本お得意のものですが、209系でこの形態が見られるのは千葉地区だけです。


中間車はお隣2号車のモハ208-2144(モハ208-116)の写真を使ってご紹介。
ちなみにJR東日本新津車両製作所も今は総合車両製作所新津事業所に変わっているので、いずれは貴重になるであろう製造銘板。


中間車の車内は比較的オリジナルが保たれています。
やはり見慣れた209系の車内はこちらのイメージですよね。


改造されてモケットも変わってしまった先頭車とは異なり、こちらはオリジナルの青色モケットが保たれています。製造当初は固定窓だった窓ガラスが開閉可能になっているのは京浜東北線時代に施行された改造です。


209系といえば五角形の吊革です。カクカクしているコイツが私は大好きです。
優先席に関してはJR東日本共通ですが新しい大型のものに交換されています。


三菱電機製のラインデリア。
ここの整風板が樹脂製なのもこの時代の車両の特徴。

どうやら韓国大邱の車両放火事件(2003年)以降は整風板が金属製に変わっているようです。


比較的原型が保たれている中間車ですが、トイレが増設されています。
整風板の長さが変更されていたり、天井にあったであろうスピーカーの穴が塞がれていることが分かります。後からトイレができたことが分かる見た目になっていますね。

ぼちぼち出発です。
先ほどまでは単線とはいえども総武”本線”だったので幹線だったわけです。

その為、ローカル線の雰囲気を漂わせながらも線路のメンテナンスがかなり行き届いていて揺れが少なかったのですが、東金線は完全にローカル線。

定尺レールになり、つなぎ目でガタンゴトンと揺れます。
今でも地方では主流ですが、普段都市部のロングレールに乗り慣れているとやはり乗り心地が悪く感じますね。車両が一貫して209系で同じ形式なので線路による揺れの違いが分かりやすく比較に適しています。


209系に乗り始めてから3本目にして初めて着席しました。
空いていたのでボックスシートを利用しました。


JR東日本管内の至るところで見ることのできるこのボックス席。
ロングシートにめちゃ硬い樹脂かプラでできたヘッドレストを繋げた構造をしています。

ヘッドレストが直立・薄い・硬いの三拍子なのでアレです。
乗客目線では非常にイマイチですがとても頭の良い座席だとも思います。ロングシートに準じた構造なのでメンテナンスにかかる労力やコストは抑えることができそうです。


20分ほどの乗車時間で列車は終点の大網駅に到着です。
この列車は再び折り返します。

外房線で目的地の蘇我駅へ


ここから外房線に乗って再び千葉駅の方向へ戻っていきます。
東金線と外房線のホームは若干離れていて連絡通路を歩く必要があります。


こちらが外房線ホーム。
先ほどまで田んぼばかりのローカルな景色でしたが、一気に都会的な雰囲気になります。

この日は土曜日でしたが、部活帰りの高校生などで大網駅は賑わっている印象でした。
時間を若干持て余しているので一旦改札口の方も見に行きましょう。


昭和47年(1972年)5月27日に大網駅は移転しているようで令和4年(2022年)で移転開業50周年を迎えました。コンコースにはそれを記念する装飾が施されていました。

明治29年(1896年)に房総鉄道の駅として開業した大網駅は、鉄道省(のちの国鉄)に買収される前の段階で既に現在の外房線と東金線が乗り入れる形態が完成していた。

それにもかかわらず、東金線と外房線のホームが微妙に離れているのは昭和47年の駅舎移転によって離れてしまったのだろう。

大回り乗車なので改札を出ることは出来ません!笑
ホームに戻ります。


面白いポスターを見かけました。
ワイヤレスイヤホンが主流となった現代ならではの注意喚起ですな。

片側だけ置いてけぼりになってしまった悲しいイヤホンくんに同情します。
こんな悲しいことになってしまわないようみなさまお気を付け下さい笑


ちょうど特急わかしおが入線してきました。
房総特急といえば黄色いカラーですよね。

さきほどの大網駅移転開業50周年の記念展示の中にあったモザイク画のモデルになっている車両、E257系500番台です。

この列車は京葉線経由で東京駅を目指します。


冒頭の方で稲毛駅のホーロー板をご紹介しましたが、大網駅でも発見。
書体からして稲毛駅のものよりさらに古そうな雰囲気です。

ここからは209系のロングシートに座って蘇我駅までラストスパートです。
進むごとに乗客が増えていき、適度に混雑した夕方の外房線車内でした。


大網駅から18分ほど揺られて大回り乗車の目的地である蘇我駅に到着しました。
2度のルート変更により、日が暮れる前に蘇我へ戻ってくることができました。

蘇我駅は数を減らしつつある平仮名の駅名標が現役です。
私は漢字の方が好きなのですが、全国的に平仮名は減少傾向なのでそれはそれで寂しいです。



外房線民から悪名高い誉田行きがちょうど表示されていたので記録用で撮影。

蘇我駅周辺を散策


大回り乗車明けの改札外はとても開放感を感じられて気持ちが良いです。


駅舎に繋がる跨線橋からの眺めが好きですねぇ。陽も傾いてきました。


蘇我駅周辺の商業施設などがまとめられたマップです。
鉄道好きならあるところに目が行ってしまうと思います。


私はこれにしか目が行きませんね笑
蘇我駅に京葉線の205系が乗り入れていたことを後世に語り継ぐイラストです。

205系は平成23年(2011年)に京葉線から撤退しているのでもう12年になりますね。
ちょうど10年前くらいは鉄道雑誌を熟読していたので京葉線の置き換えは思い出深いです。


駅舎から出てあわよくば良い飯処が無いかと駅周辺を散策。
こんな不思議な形の松屋を発見。

クリスマスに沢山プレゼントを入れてくれそうな煙突ですね(違)


ちょうど日の入りが綺麗だったのですが、業務スーパー等が鑑賞して良い具合に撮れず…。
目に焼き付けることはできました。見て分かると思いますがロードサイト店舗多めです。


JRの線路と沿うように海側に通っているのが国道357号線「湾岸道路」です。
だだっ広くて直線の多い郊外の道路という感じで若干海外の雰囲気あります。


道を歩き進めるとこのような廃墟となっている建物もあり独特な雰囲気です。
車は沢山走っているのですが、歩行者が少なく寂れた雰囲気もあるため少々不気味です。

私たちはどこに向かって歩いているかと言いますと駅から徒歩10分程度の場所にあるアリオモールに向かっています。このアリオにはタワーレコードがあるのでそれが目的です。


アリオに着きました。
混雑しているかと思いましたが、予想に反してガラガラでした。


初めて訪れた店舗でしたが、特にめぼしいものはありませんでした。
まあいつものようにハロープロジェクトのコーナーを軽く物色しておわり。


入りたいと思う飲食店を見つけることもなく、結局蘇我駅に戻ってきました笑
先ほど205系のイラストを紹介しましたが、近くにE233系のイラストもあります。

この手のイラスト、SNSのアイコンとかに使えそうなので見つけたら撮影するようにしています。下手な写真より良い感じに収まるんですよね。

”すしざんまい”をするため蘇我駅から秋葉原駅へ


これ以上蘇我で特にやることもないのでご飯を食べに東京方面へ向かうことにしました。
千葉に住む友人にとってはかえって遠ざかるわけですがまだ時間も早いのでOKとのこと笑


京葉線に乗って東京駅までやってきました。
蘇我駅からならば総武線経由と京葉線経由のどちらでも東京駅へ向かうことができますが、往路で総武線に乗ってきているので復路は京葉線を使うことにしました。

それなりに混雑していたので特に画像はありませんが、令和5年(2023年)3月18日に開業したばかりの幕張豊砂駅を車内から軽く見ることができて良かったです。目の前に「イオンモール幕張新都心」があって、あれはもう商業施設に行く人の為の駅という印象でしたね。


京葉線の東京駅地下ホームは深くて遠く離れているのに加えて、動線が貧弱だと思います。京葉線は東京駅が終着駅。列車が到着する度に10両編成の電車に乗っていたお客さんが一気に放出されてエスカレーターや階段はご覧のような状態になってしまいます。

東京駅で余裕の無い乗り換え予定を立てると痛い目にあるので気をつけましょう。


東京駅から中央線快速に乗り換えです。
蘇我駅出発時点では取り敢えず東京方面へ向かおうというアバウトな意思で乗車しましたが、東京駅に到着する頃にはいつもの秋葉原で食べようということに決まりました。

中央線の通勤電車は大月行きなども設定されていて1本で山梨県までE233系で行けてしまうのがスゴいなぁと思います。これはグリーン車が今後増結されるのも納得です。


御茶ノ水駅で中央線快速(JC)から中央総武緩行線各停(JB)に乗換です。


御茶ノ水駅といえばこの小さなアーチのイメージですよね。聖橋の橋脚の一部のようです。
なんでこんなに小さいアーチなのかといえば、橋脚ができた後にホームを延長してこうなったみたいです…。大人が通ろうとすると小さくならないと厳しいです。


アーチに見とれていたら中央総武緩行線のE231系がやってきました。
お顔が他と違う500番台は全編成山手線から中央総武線へ転属して活躍しています。


ということで秋葉原駅に到着です。
三路線が交差する駅ですが、京浜東北線と山手線が現行車両のE233系とE235系なのに総武線が未だに205系のイラストを使っているのが非常に気になります。しかも、中央総武線の205系は103系や201系に比べると少数派だったはずなので敢えて205系チョイスなのも不思議。


蘇我駅の時点でお腹が空き始めていたので、秋葉原駅に到着した頃には腹ぺこ。
今日はいくらになってもいいや!と吹っ切れて本能のままにお寿司を食べまくりました。


食べられるだけ頼みまくり、最後にしっかりデザートもいただきました。


ごちそうさまでした。
成人男性二人とは言えお互い細身なのでよくここまで食べたと思います。


恐る恐るお会計ボタンを押すと2人で7,110円。
まあ一人3,500円ほどなのでちょっとした贅沢にはピッタリですね。


食べ終わって秋葉原駅に戻ってきました。
23時の閉店までスシローで滞在して駅で20分くらい立ち話をして帰ることに。

おわりに


方向が反対なので友人とは秋葉原駅コンコースでお別れ。
私は京浜東北線に乗って品川駅まで向かい、京急に乗り換えて帰りました。

ということで4月22日に千葉で軽い大回りをした模様をお伝えしました。
元々乗車する予定だったルートもそのうち制覇したいと思っています。

関東にお住まいの方、首都圏には沢山の大回りルートがあるのでオススメです!
今回はここまで、最後まで読んで下さりありがとうございました。