北海道で活躍する元阪急バスを堪能!(2021年12月19日)

2021年12月に作成した文章になりますので、予めご了承下さい。


こんばんは。
私は先日弾丸帰省をして気温の差に身体がおかしくなりかけました。

私の帰省といえば最近の定番はバスの貸切会なわけですが…
そうです、今回もバスの貸切会に参加させていただきました。

お世話になる車両のご紹介


今回お借りした車は北海道中央バスの札幌東営業所に所属している札幌200か3548になります。2000年式のKC-MP717Mとなります。筆者と同い年です。今やこの辺のも古参ですよね(^_^;

こちらの車両、阪急バスからやってきた車両で西日本ではスタンダードな西工車体です。
3548の面白いポイントは三菱ふそうのシャーシを有しているところです。

北海道でも西工のバスはそれなりに活躍しており、同社においても多数在籍しておりますが、そのほとんどは日産ディーゼル(現:UDトラックス)のシャーシに架装しています。

西工がポピュラーである西日本の事業者ではUD以外のメーカーのシャーシと西工の組みあわせも一般的です。3548の前事業者である阪急バスでも同様です。


ご覧の通り、コックピットを覗けばスリーダイヤのロゴが輝いています。

というわけで3548は2013年に同車へ移籍した当初から「珍車」として有名です。
全くの同型である札幌200か3533が石狩営業所にも所属しています。


関西の西工車両では定番とも言えるヒドンピラー窓がこの角度からだとよく分かります。
サッシ窓とは異なり窓枠の金属部分が無いことが分かります。


内側から見ても上側の開閉部分の窓と下側の固定窓が完全に分離した構造であることが分かります。一般的なサッシ窓であれば上側と下側が一体の枠に収まった構造をしています。


車内は阪急バス特有の木目調の壁が目立ちますが、座席モケットは阪急のオリーブ色のものではなく移籍後に青色のものへ変更されています。中扉直後の座席だけ片側だけ1人掛けになる変則的な座席配列をしています。

大阪から来ている阪急(電車)沿線民の私が北海道に帰省しても元阪急バスに揺られるのは面白いものです笑

出発前の撮影会

集合場所は札幌東営業所でした。
朝、時間に余裕が無かったので、地下鉄東西線と東豊線を乗り継いで環状通東駅から東69系統で札幌東営業所へと向かいました。車両は札幌200か4512、まあお察しのKV290です(泣)

到着したら早速撮影開始。お天気にも恵まれました!


ブルーリボン各種。真ん中は10月にお借りした札幌200か2616です。
左奥が札幌200か2632、右手前は札幌200か3410です。

2632はツーステップで2616と3410はワンステップですが、3台とも窓割りや形状、高さが全て異なっていることが分かりますね。


立川バス出身の札幌200か2841。最近余生を送りに札幌東営業所に転属してきました。
撮影してまもなく出庫していきました。


日野、いすゞ、三菱ふそうの国内3メーカー並び。
そして3台とも首都圏から移籍してきた車でもあります。

もう札幌東営業所の時点で満足感すら感じていました笑
晴天ですし、楽しい貸切会になりそうです。

貸切会前半戦

1時間ほどの撮影を終えて、札幌東営業所を10時40分頃に出発した私たちは1時間弱3548の走りを堪能した後、江別駅からちょっと進んだところにあるあけぼの団地に到着しました。


建物の少ない周囲の光景が石狩営業所管内の雰囲気を感じさせていました。
江別営業所に西工車はいないので花畔とかトーメン団地とかの方に来ている気分になります。


その後は少し移動し、江別駅の近くで撮影。
寒いのが嫌いなので冬の撮影は極力控える私ですが、雪道も映えますね。


江別営業所の札幌200か3134と並ぶ場面もありました!

江別駅でトイレ休憩を済ませ、札幌方面へ戻ります。


途中野幌森林公園に寄り、百年記念塔とからめたアングルで3548を撮影。
しかし、この写真を撮影してすぐに太陽が雲に隠れてしまいました(汗

百年記念塔も解体巡って協議が進められているのでいつまで見られるか分かりませんね~。

その後、ジェイ・アール北海道バスと同じ道を走りながら、途中で分岐し白38系統のルートに入り白石営業所を目指します。

白石営業所での撮影会

白石営業所が今回の貸切会の折り返し地点であり、ここで1時間の休憩を取ります。
休憩と言いつつ、ほとんどの時間を撮影に費やしました笑


冬の15時前、既に陽は傾きはじめ、ご覧の通りとても寒かったです。


ご厚意により白石営業所に所属する様々な車両を用意して下さいました。
左側のリエッセ3台は普段なかなかじっくり目にする機会がないですからね~。


今や稀少となっているツーステップの大型ショート車達。
左の札幌200か477(日野KL-HU1JJEA)は数日前に退役したばかりのようです。

右の札幌200か467(いすゞKL-LT233J2)も先はそう長くはないかもしれませんね。KL-LTは同社において一定の台数が在籍する勢力ですが、大半はワンステップ車でありツーステップ車になるとこちらの2001年式のみとなります。

またじょうてつバスに所属していたツーステップのブルーリボンシティやエルガが絶滅している中、KL-代のツーステップ車自体が札幌圏ではレアになっています。


そしてこちらが最大のメインといっても過言ではない並び。
西工車自体はKL-RP252GANが大量に在籍していますが、本州から移籍してきた西工車は数が限られます。白石営業所には明石市交通部から移籍してきた札幌200か3170(日デKC-UA460HAN)が所属しており、今回お借りしている3548との並びを実現することができました。

数年前なら3170と同型の3206も在籍していたので、3548を3170と3206でサンドイッチみたいなこともできたでしょうね…残念ながら3206の方は鬼籍。


また、系統番号が連番という並びも撮影。フォントの違いにも注目。
西工車が多い白石営業所だと3548がいても違和感ないですね。

1台だけ異物が混入していますが、同じ右下がりのフロントガラスと言うことでご愛敬。


こちらは貸切車との共演。麻27系統の往路と復路の表示。
高速車に間合い運用のための系統表示が入っているのは割と知られている話ですが、貸切車にもデータが入っているんですね。

ちなみにこの札幌200か4622という貸切用途のガーラ、実は普通のセレガーラではなくリフト付きの車両となっています。


各車両、車内撮影を堪能できたので私は大満足です。

東営業所での1時間にわたる休憩はほぼ撮影に費やし、参加者へのバス愛を感じさせる場面でもありました。休憩返上で営業所撮影を楽しんだ後は再び3548号に乗って札幌都心へ向かいました。


狸小路の前を路線バスで通過するのは新鮮です。


冬の札幌らしい景色と絡めながら3548を撮影。


イルミネーションが綺麗な季節です。ここを走る路面電車との並走を期待しましたが、残念ながら写真に収めることはできませんでした。

40分ほどこの周辺で撮影を楽しみ、撤収。
再び3548に乗車し、札幌東営業所までラストスパート。

飛行機の時間の都合でここでお別れとなった参加者の方もいらっしゃいました。

札幌東営業所に帰還後も営業所の皆様のご厚意により夜間の撮影会となりました。


普段はイオン札幌苗穂の送迎でしか稼働しないレインボーRJの2台も撮影。
一般路線の行先表示を表示して頂き、珍しい姿を写真に収めることができました。


2010年代、一大勢力を築いてきた元名古屋市交通局の車達もすっかり古参。
各種並びを見られるのは今のうちだけかもしれません。


というわけで今回は北海道中央バスに残る元阪急MP、札幌200か3548の貸切会に参加した模様をお伝えして参りましたが、楽しんで頂けましたでしょうか。

ずっと下書きに保存したまま半年近く投稿せず放置しておりました。
いないとは思いますが、この記事を待たれていた方にはお詫び申し上げます。

北海道中央バス様、札幌東営業所および白石営業所の皆様、そして何より一日ハンドルを握って下さった乗務員様には、この場をお借りして心より感謝申し上げます。ありがとうございました!

最後まで読んで下さりありがとうございました。