さようなら、オレンジ色の電車…。
目次
こんばんは。
今回は大阪環状線201系引退前日の午後に追っかけて撮影をしてきましたのでその模様を。
国鉄201系とは
1979年(昭和54年)に日本国有鉄道(国鉄)が導入した省エネ電車。当時最新鋭の技術だった電機子チョッパ制御を採用し、103系などに比べて電力消費量を抑えて走ることができる電車である。東京の中央快速線への投入を皮切りに、首都圏・京阪神各線に投入された。JR東日本に引き継がれた201系は既に全滅しており、現在も活躍を続けているのはJR西日本管内のみとなっている。
ちなみに大阪環状線では先代の103系が主力車両であり、201系の新製配置は行われていなかった。2005年(平成17年)に他線区からの転属により大阪環状線での運行を始め、14年弱に渡って走り続けてきた。
2016年(平成28年)から大阪環状線を走る103系および201系淘汰のために新型323系が続々と投入され、103系は一足先に消滅、残る201系も一本一本と姿を消していき、最後まで残ったLB9編成が2019年(令和元年)6月7日に運行を終えた。
201系の撤退により大阪環状線開業時より走り続けてきたオレンジ色(オレンジバーミリオン)の電車は姿を消すことになった。201系自体はおおさか東線などで現在も活躍を続けている。
最初のスポット、天満駅へ
引退前日にもなればどこのポイントにも鉄道ファンがいます。あまり混雑したところでは撮りたくなかったので場所を決めるのに悩みましたが、天満駅のカーブで撮ることに。
最初の201系入線はホーム端に先客が大勢いたため後追い撮影しかできませんでした。
おかげで鉄道ファンが消えてくれたので、一周して戻ってくるのを待つことに。
近モリ323系LS21編成
5月にデビューをしたピカピカの編成です。
近ヒネ223系HE410編成ほか
223系初期車の丸型ヘッドライト可愛くて好きです。
近ナラ221系NB802編成
このように201系が環状線を一周している間に練習をいくらでもすることができます!
近モリ323系LS01編成
反対方向の221系と少し編成後尾が被ってしまいましたねぇ。
本番の201系でこういうことが起きなければ良いのですが…。
近ヒネ225系HF428編成ほか
地元JR北海道もそうなんですが、高運転台の車両ってデザイン的にダサい…。
近ナラ221系NC601編成
トップナンバー編成、短めの6連大和路快速。
そして十分な練習を済ませていよいよ本番!
近モリ201系LB09編成
最初の方よりは日が傾いてきてしまいましたが、無事フロント順光で確保。
一枚ミス無く確保できただけでも気が楽になります。
大阪城公園駅へ移動
森ノ宮電車区真横のこの駅も有名な撮影スポットです。
待機しているうちに後ろや横に続々と鉄道ファンがやってきました。
例によって本番まで練習です!
近モリ323系LS14編成
絶妙に曲がっている線形が良いですね。
移動時間がそれなりにかかっていたせいか、思っていたより早く本番がやってきました。
近モリ201系LB09編成
ちょっと日が出てきて木々の影が出てしまいましたね…。
撮影を終えてから森ノ宮電車区を見ると一足先に運用離脱したLB6編成でしょうか…201系の姿も。
201系と323系が良い感じに並んでくれて世代交代感の出る構図となりました。
最後は玉造駅で入線風景の撮影
本当は最後に動画をこの駅で撮影するつもりだったのですが、SX60HSのバッテリーが切れていて急遽静止画へ変更。残念ですが自業自得ですので仕方がありません。
近ナラ221系NB807編成
元々明るい駅ではない上に、だいぶ日も傾いてきてISOを上げざるを得ませんでした。
大阪環状線を走る全ての旅客列車が201系の引退をもって3ドア車に統一されることから、丸印は姿を消すことに。207系などが活躍している線区では今後も見ることができます。
そしていよいよ本番。日が暮れる前に撮影する201系はこれがラストになります!
近モリ201系LB09編成
車内は通勤客が多く乗っていました。マニアよりも一般客の方が多い印象でしたね。
撮り鉄を終えたら乗り鉄&録り鉄♪
私は乗り物に関しては撮っているより乗っている方が楽しい人間(カメラはポートレートや風景の方が正直楽しい)なので乗らずに帰るわけにはいきません。
ずっと動き続けて飲み物も枯渇してきたので天王寺駅に移動して小休止。
その後、何を血迷ったかお隣の新今宮駅に移動し、201系を待機。
この時の自分はどうせならもう一度入線を撮りたいと欲張ったんでしょうな。
しかし、意外と天王寺で色々やっている間に201系は近づいていて全然時間はありませんでした。おまけに下車した新今宮駅のホームは混雑しており、それどころではありませんでした。
そういえば表示器の「○印」も見られなくなるんだよなぁと気づき撮影。
案外見落としている記録すべきポイントは数多くあるものです。
表示器を見て201系が1本後に迫っていたことに気づきました。
そして通勤客を沢山乗せてやってきました。最後の活躍です。
201系に搭載されている3色LED式行先表示器はシャッタスピードをかなり下げないと切れてしまう撮り鉄泣かせなモノ。普段のバス撮影もそうですが、私はピン甘の方が許せないのでLED表示を切って撮ることの方がほとんどですw
車内では動画が撮らなかった代わりに走行音を収録。
収録中は撮影の疲れもあってか、爆睡をしていました。
電機子チョッパの走行音と国鉄車両の台車の揺れが心地良いのです。
冷房の利きが若干悪いのも良い。最新車両は寒いレベル。
1周半ほどして福島駅で下車しました。
体質改善40N更新車特有の滑らかな側面と逆T字窓も好きでした。
いよいよ発車の時です…。
ありがとう、オレンジ色の201系。
さようなら、オレンジ色の大阪環状線。
おわりに
大阪環状線は時々使うくらいなので葬式鉄になってしまいましたが、オレンジ色の201系というのは初デビュー線区であった中央線と同じカラーであり、この色が消滅することには大きな意味があります。
それだけに昨年の千代田線6000系の弾丸撮影と同様、撮りに行って良かったと思っています。
201系が引退すること自体よりも、オレンジバーミリオンが消滅することが歴史的瞬間なわけです。
201系のラストランが近づくにつれて鉄道マニアの悪行が目立ち始め、撮影禁止となってしまった駅も複数ありました。そういった状況で撮りに行く気は起きないと、一時はオレンジ色の201系撮影を諦めようとしていました。
しかし、たまたま都合が付いたのと平日だったということもあって思いきって撮りに行くことにしました。この判断は間違っていなかったと思っています。
201系乗車中、途中から録り鉄の方が天井にマイクを取り付けて車内放送を収録されていました。そのほか、大阪城公園駅では多数の学生マニアが学校から直行して撮影に来ていました。
でも狙い通り平日ということもあって鉄ヲタの大群には遭遇せずに終えることができました。
良かった、良かった。
翌日の最終日は昼で運行を終えました。
悪天候な平日ながら大勢の人が殺到した模様でした。
何はともあれ無事事故なく運行終了を迎えることができて良かったと思います。
まぁということでダラダラ話してもアレなのでそろそろ締めたいと思います。
皆さんも”日常”の記録を忘れないように。
それでは今日はこの辺で。
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