こんばんは。
2月の始めに主に乗り鉄系の鉄道ファンを驚かせるニュースが舞い込んできました。
それは…
何と「えきから時刻表」のサービスが終了してしまうというのです。
えきから時刻表のサービス終了
目次
このサイトを愛用していた人は多かったよう予想以上の反響がネット上では起こりました。
何故ならオンライン上の無料時刻表の中では間違えなく最強のサービスだったからです。
「えきから時刻表」のどこが素晴らしかったのか、もう一つ私が利用している競合時刻表の「駅探」と比較しながら、個人的意見を述べていく。
北海道旅客鉄道の札幌駅の時刻表を例に挙げて比較していく。
私は「えきから時刻表」や「駅探」のトップページから検索するよりもGoogleから駅名で検索することが多いのでいきなり各駅のページに入ることがほとんどだ。
”駅ページ”
えきから時刻表
「えきから時刻表」の大きなメリットの一つが既にこの画像の中にある。
それは「駅時刻表」と「路線時刻表」の二つが存在していることだ。
時刻表だけではなく駅弁の項目があるのも、ぐるなび(運営会社)らしい配慮である。
駅探
一方、「駅探」はご覧の通りシンプルである。
駅周辺の天気予報が表示されているのは「えきから時刻表」には無い良いサービスだと言える。
駅時刻表
えきから時刻表
駅探
一方「駅探」はモノクロで、小さい文字を読まないと種別が分からないのが難点である。
路線時刻表
これが「えきから時刻表」の強みの一つ、「路線時刻表」である。
「駅探」では特定の列車の停車時刻しか見ることが出来ないが、「えきから時刻表」では紙媒体の時刻表のように路線を走る全ての列車の停車駅と停車時刻を見ることが可能なのである。
「えきから時刻表」の右に出るデジタル時刻表が無いことをお分かり頂けただろうか。
列車詳細
えきから時刻表
こちらが「えきから時刻表」のものである。
ここには「えきから時刻表」のもう一つの強みが存在する。
素晴らしいことに列車番号と運行日など列車に関する全ての情報が記載されているのだ。
無料でこれだけの情報が得られて、しかも重い紙時刻表を持ち歩く必要が無いのだからスゴい。
駅探
こちらは所要時間こそ記載してくれているが、「えきから時刻表」のような詳細情報は無い。
さらに「駅探」では札幌駅の駅時刻表から列車詳細に入ると札幌駅から先の停車駅しか表示されない。
比較対象としてふさわしいように、どちらも千歳線の快速エアポート74号(3860M)のデータを使用したが、「駅探」の方では”普通”新千歳空港行きと表示されるバグが発生している。
最後に
「えきから時刻表」が如何に最強なサービスであったかご理解頂けたかと思います。
先ほども少し触れたが、「えきから時刻表」の運営は飲食情報を提供している「ぐるなび」なのである。これには「今まで知らなかった」と驚きの声が上がっている。実際、私も今回調べるまでは知らなかった。
ぐるなび本体は業績が芳しくなく、大きな収入源とならない「えきから時刻表」の事業はメリットが薄かったのかもしれない。
みんなの株式のチャートを見ると株価が2018年を境に下がっていることが分かる。
またジョルダンやYahoo!をはじめ、今回比較対象とした「駅探」などデジタル時刻表市場は競合他社が多い。
他社が路線バスや飛行機に対応させてサービスを充実させていくなかで「えきから時刻表」は最後まで鉄道に徹した。この背景にはサービスを拡大する余裕がないことがあったのかもしれない。
さらに時刻表提供というのは交通新聞社等からの情報提供やサービスの維持に必要となる従業員の人権費など、意外と費用が掛かる。コストが大きくかかる割に入ってくるお金が少ないのならサービス終了も納得できる。
しかし、鉄道ファンなどの愛用者からは「有料でも良いから残してくれ」といった意見が多く見受けられ、私もそれに賛同している。有料サービスでの存続は不可能だったのか…。
列車詳細の分かるサービスはJRに限れば有料で存在するが、私鉄はどうすればいいのか…。
今後は先祖返りし紙時刻表が必要になる場面も多くなるかもしれない。
需要の大きなサービスだっただけにサービス終了は非常に無念である。
最後にこの記事が「駅探」のサービスを批判するものではないことを”念の為”記しておく。
要は「えきから時刻表」のコスパが最強だっただけなのだから。
今回はこの辺で失礼します。
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