ジェイ・アール北海道バスに残る横浜市営バスを堪能しよう!(2022年9月19日)

2022年秋
JHB琴似営業所所属
527-8822(札幌200か3005)貸切会

目次

はじめに

こんばんは。

東京空港交通に残る2種類の西工ボデーを楽しもう!(2022年9月18日)
2022年秋 東京空港交通 西工02MC&96MC貸切会 はじめに こんにちは。 今回は2回連続で2022年9月に参加させていただ...

前回の東京空港交通の貸切会記事も、多数のアクセスありがとうございます。
西工96MCと02MCの2台をお借りした豪華な内容ですので、興味がある方はぜひ、上のリンクからお立ち寄り下さい。

今回は2022年9月18日の東京空港交通の貸切会の翌日に参加した、ジェイ・アール北海道バス(JHB)の貸切会の模様をお伝えします。

元々当サイトはJHBの内容をメインネタにしていたのですが、最近は他社の話題ばかりを取り上げておりましたので、札幌圏のバスに興味のある読者の方々には、大変お待たせしました!とお伝えしたいです(待ってないよってね笑

例によって前日の移動からお伝えします。

前日夜に東京から札幌へ移動


東京空港交通の貸切会が羽田空港解散だったので、そのまま札幌へ移動しようとしていた私にとっては好都合でした。2022年9月当時の羽田空港第1ターミナルの様子ですが、だいぶ客足は戻りつつあったものの、インバウンド観光客が回復した現在に比べると少ない印象です。


第1ターミナル地下1階のフードコートでカツを食べてからフライトに挑むことにします。


2023年12月にJALから消滅したのが記憶に新しいボーイング777-200ER型機です。
2022年は、前倒し退役が進んだDOM仕様(PW4000エンジン搭載)の777に代わって、元々国際線で飛んでいたINT仕様(GE90エンジン搭載)の777-200ERが、国内線に転用されて活躍していました。


この日のCTS行きは、結構空いていた記憶があります。
B777-200ERについては別記事で書こうと思っているので、これくらいに留めておいて、翌日の本題に進むことにします。搭乗機はJA70XJです。

円山と盤渓周辺でフォトラン

集合場所は通い慣れた琴似営業所でした。


出発後、私たちはまず円山動物園まで乗車します。

円山公園の間を突き抜ける道路がS字カーブとなっていてフォトランに良い場所。
通常運行でも同車が走っているエリアでの撮影を楽しみます。


まだまだ暖かい9月でしたが、この日は雨ときどき曇りという天気だったので、木々の覆い茂る木陰はちょっと涼しさを感じる空気感でした。

再び乗車して、盤渓を目指します。


ばんけいバスが使用している盤渓にて私たちは下車。


ブルーリボンがM10Uサウンドを響かせて走り去っていく後ろ姿も好きです。


トンネルから出てくる527-8822をドカーンと撮影。


フォトランを終えて同じ場所に戻ってきました。
琴似営業所の路線は、ここと同じ雰囲気の転回場(回転場)が終点となっている路線も多いので、とてもナチュラルでしっくりくる風景です。

もっとも、この車を横浜市営バス時代によく見ていた方にとっては、未舗装で緑に囲まれた静かな転回場(回転場)に停まる姿が新鮮に感じるかもしれませんね~。


この後、同車に乗ってばんけいバスの車庫にお邪魔しました。

ばんけいバス車庫で休憩&撮影


527-8822のペアとして彩ってくれたのは、元神奈中のエアロスター4763号車。
何気に撮れていなかった車だったので、個人的には今回の大きな収穫の一つです。


2002年式三菱ふそうKL-MP35JMです。
ばんけいバスと言えば、前は神奈川中央交通出身のエアロスターMやエアロミディが活躍していましたから、4763が登場したときは、その系譜を引き継ぐ車だと思い嬉しかったです。

運転席や車内の様子は車両紹介ページで公開しておりますので、併せてご覧下さい。


本題と逸れますが、ばんけいバスは今も交通系ICに対応していません。
その代わりとしてPay Payが使えるようになっています。バスは長らく交通系IC限定が多かったですが、最近はVisaタッチやWaon、そしてQRコード決済など、お店のように支払手段のレパートリーが増えているのはありがたいことですね。

次に、今回の主役である527-8822の形式撮りです。


横浜市交通局からの移籍車は北海道に多く移籍し、札幌圏においても一大勢力となっていました。道内最大手の北海道中央バスでは各営業所に分散して配置されていましたが、JHBでは琴似営業所に集中配置されて、他所に転属することなく、琴似の地で最後を迎えました。


JHBに在籍するL尺(短尺)のワンステップ・ブルーリボンは、横浜市バスから移籍したブルーリボンと共に、東武バスから移籍した車両も同程度の台数が在籍していました。また、僅かに川崎市交通局から移籍した車両もおりました。いずれも2024年現在は、全滅しています。

横浜市営バスからの移籍車両は、ブルーリボンよりは少なかったですが、エアロスターも在籍していました。JHBではエアロスターの方が先に消滅しましたね。

琴似営業所に所属していた短尺移籍車は、2018年から導入された標準尺のエアロスターによって淘汰されました。※それまで琴似営業所の新車は数年間、長尺が投入されていました。


2010年代の琴似営業所を支えた、ブルーリボン短尺車の生き残りである同車を、引き続き楽しみます。

普段走らない真駒内方面へ

ばんけいバスの車庫を後にして、山を越えて南区にある「恵開拓記念碑」を目指します。ばんけいバスで運行されている発寒南駅(西区)から真駒内駅(南区)を結ぶ路線に似たようなルートで南区へ抜けました。

地下鉄などで向かうと中央区や西区から南区へ抜けるのは、遠回りを強いられて時間がかかるのですが、ばんけいルートで向かうと南区へワープすることが可能です。


恵開拓記念碑は、中央バスの西岡営業所が運行するエリアで、一気に遠く来た感じがします。


ちょうどバスがやってこない時間帯だったので、ここでも休憩がてら形式撮り。
見た目が似ている東武バス出身車との大きな違いは、屋根上のエバポレーターの有無です。
私はビルドインクーラーよりも、コブが飛び出している方が好みです。


続きまして、サンブライト真駒内へ移動しました。
この頃には雲が途切れて、少し晴れ間が出てくるようになりました。


サンブライト真駒内は閑静な住宅街です。
近所の方が、何か珍しいバスが来るのか?と興味津々だったのが思い出です。
貸切会中に一般通行者から聞かれる定番の質問ですが、今回はJHBの走っていないエリアだったので、普通の方にも珍しさが伝わり、喜んで頂けました。


住宅街だけ開けており、このエリアの周辺は木々に囲まれています。
朝の円山公園よりも明るい環境で、緑のトンネルを潜る527-8822を撮ることができました。


私がここに来るのは、2016年以来で丸6年(撮影当時)ぶりでした。
中央バスに初めて現行モデルのブルーリボン・ハイブリッド(札幌200か4522)が導入された際、記事用の写真を撮りに行きました。当時は夜の訪問だったので、昼だとまた違った雰囲気で、初訪問と変わらない新鮮さでした。

北海道初の日野ブルーリボン・ハイブリッド、北海道中央バスにてデビュー!(札幌200か4522)
こんばんは。 JHBの新車導入もひと段落し、JHBの最後の新車である「札幌200か4479」の次ナンバーである4480から今年度の中央バス...

当時の記事もリンクを載せておきます↑


フォトランを終えた頃、ちょうどBRCハイブリッドが転回場(回転場)に入るところでした。

サンブライト真駒内を出発した私たちは、じょうてつバスの停留所を目指します。
ばんけいバス→中央バス→じょうてつバスのエリアを渡り歩くツアーとなりました。


道中は一般の対向車も来ないような道を走りました。
非力なM10Uエンジンが爆音を轟かせて走る姿に癒やされました。


石山六区に到着しました。
運行されている本数が少なく、じょうてつバスがやってこない時間帯でした。

軽く幕回しを楽しみます。


札幌ドームのシャトルバスは、2019年にJHBが撤退したので、現在ではお蔵入りとなっている表示です。琴似営業所の車両は、JR白石駅発の便などに充当していました。


ANAオープンゴルフトーナメントのシャトルバス表示は初めて見ました。
執筆している2024年は、記念すべき第50回目で9月12~15日開催のようです。
北広島市にある札幌ゴルフ倶楽部輪厚コースが今年も会場で使用されます。
近年もJHBが運行しているのかについて、私は把握していません(^_^;



平和の滝入口行きは普段から充当することのある路線です。
琴42は、JR琴似駅発着(地下鉄琴似駅経由)の便と、地下鉄琴似駅始発終着でJR琴似駅には向かわない2パターンの便が存在し、写真の表示は、JR琴似駅に行かない後者のパターンです。


ブルーリボンの顔って”Simple is the best”という感じですよね(定期)
丸目ブルリも好きですが、角目がより似合っている気がします。


撮影を済ませ、後はしばらく円山公園駅まで浜ブルリの走りを堪能します。
乗車時間が長いので車内でビンゴ大会が開催され、私は燕のネクタイピンを当てました。

円山公園で昼食!
その後は五天山公園で坂を駆け上がる姿を撮影!


円山公園駅のバスターミナルに到着しました!
2021年に琴似営業所に配属された新車、524-1903(札幌200か5583)が停まっていました。
JHBの新車は札幌帰省時になるべく捕獲するようにしているのですが、撮り切れていません。


ここでちょっと遅めのお昼ご飯を食べます。
例によって駅直結の円山クラスにあるレストラン街で、中華のお店に入りました。
中華料理で一番の大好物「麻婆豆腐」を頂きました。ごちそうさまでした。

サンブライト真駒内のときは、陽が差し込んでいましたが、円山公園に到着した辺りから、再び雨脚が強まってきました


私たちは手前で下車して、坂を駆け上がる527-8822を撮影。
晴れていれば、背景に札幌市街を一望できるのですが、雨なので車両に寄せて撮りました。


過去に、北海道中央バスの元川崎市営2616号車の貸切で旭山公園前まで走ったことがありましたが、今回お借りしている527-8822はJHBの車両で、なおかつ旭山公園線に充当している琴似営業所の所属なので、全く違和感の無い雰囲気になっています。


雨に反射するジェイ・アールバスの青いボディが、とてもかっこいいです。
ブルーリボンってあっさりした顔立ちですが、実にバスらしいデザインをしています。


しばらく一般の路線バスが来ないので、旭山公園前で小休止をしています。
横浜市交通局出身のブルーリボンは、リアのナンバープレートが中央から少し左にズレた位置にセットされているのが特徴的です。


ブルーリボンといえば、M10Uエンジンです。
横浜市営出身の車はDDなので、吹け上がりがよく、サウンドが気持ちいいです。


乗務員さんのご厚意で車椅子用のスロープを見せて下さいました。
初期の低床車に取り付けられているスロープは、見る機会がこれまでに無かったので、非常に興味深かったです。1枚の鉄板がそのまましまわれており、引き出す形態です。


使用される機会が全然無いようで、スロープを出し入れする部分の扉が渋くなっており、開けるのに苦労していたのが印象的でした。実際にスロープの上を歩いてみましたが、1枚板なので結構たわんでいて、耐久性が気になりました。車椅子だと重量がもっとヘビーなので、どうなるのか気になります。


これは一緒に参加していた他の方から教えていただいて気づいたのですが、前ドアの縁のところに横浜市営バス時代のカラーが残っていました。営業中だとここまで細かく観察することができませんからね、、これには一同ニンマリでした笑


移籍車は輪止めに前事業者時代の車番が残っていることがありますが、527-8822の輪止めはJHBに来てから交換されたのか、横浜市営時代の車番を拝むことはできませんでした。


移籍車では、52X-88XXシリーズが大所帯で在籍していましたが、この記事を執筆している2024年現在では全て引退してしまいました。中古のバスが多数活躍していたJHBも、もう過去帳入りですね…。


’90年代の元横浜市営バス車両と言えば、この降車ボタンのイメージです。
降車ボタン全体が光るので、夜間や今回のような雨で暗い日は雰囲気が出ます。


横浜市営から移籍してきた車両は、吊革が三角形タイプ(厳密には五角形)なのが好きでした!
JHBは、未だに自社発注車の吊革を丸型にこだわっており、三角形型は少数派なのです。


ここで527-8822の運転席のご紹介です。
オーソドックスなKC代日野のコックピットです(親の顔より見たかもしれない)。
ただし、この車固有の特徴があり、ステアリングのロゴが「Hino」ではなく「H」マークになっています。このタイプのステアリングで新ロゴとなっているのは交換された証。比較的、珍しいです。

ぼちぼち時間になってきたので、琴似営業所に戻りましょう!

琴似営業所で撮影会&幕回し

ちょっと早めに営業所に戻ってきて、最後のラストスパートは撮影会です。
その前に入庫してそのまま洗車機に進み、浜ブルリで洗車体験をしました。

かつて、琴似営業所ではバスの日イベントが開催されていて、一般の来場客が洗車体験をできるようになっていました。当時のことを思い出しました。


JHBの方のご厚意で、再び幕回しをしていただけることに。
所属している琴似営業所とは関係ない路線のデータを表示していただきました。



2022年4月に開設された北広島営業所行きの表示は、この時初めて見ました。
廃止された長沼営業所の路線に加え、厚別営業所の一部路線も移管されました。
私が札幌に住んでいた頃には無かったものなので、帰省する度に変化を感じます。




長沼線の系統の一つ、広36系統。JR北広島駅と長沼高校を結ぶ路線です。
かつては地下鉄大谷地駅発の大36系統もありましたが、2017年4月のダイヤ改正で消滅。




こちらも長沼線に含まれる大34系統。
先ほどの長沼高校行は、大36系統が廃止され広36系統に集約された一方で、ながぬま温泉へ向かう大34系統は、現在も生き残っています。もちろん、北広島駅発着の広34系統も運行



同社では複数の学校のスクール便を運行していますが、長沼高校もその一つ。
長沼高校行きのスクール便は撮影したことがないので、良い収穫となりました。


744-8952(札幌230え5310)/三菱ふそうBKG-MS96JP(2009年式)
横浜市営ブルリの幕回しと並行して、何台か撮影する機会を設けて下さいました。
コンサドーレ札幌のチームバスです。4代目になってからは初めてちゃんと撮影。


歴代のコンサドーレ号の伝統を引き継ぎ、この車も「5310」の希望ナンバーです。
元々は札幌200か2384というナンバーを掲げ、一般の貸切車として活躍していました。



ここまで、ご覧いただいていただいているのは北広島営業所管轄路線の行先表示
琴似にしかいない横浜市営のブルリでこれらの行先を見るのは新鮮です。

先ほどまでの長沼線とは異なり、こちらは南幌線。
大きな路線の括りでは、南幌線も長沼線の一部ですが、広38は南幌ビューローに向かいます。

また、新旧の系統表示を見比べることも出来ました!
2020年4月のダイヤ改正で消滅した33系統と、代わって登場した32系統です。




かつての33系統は札幌駅から大谷地駅を経由し、北広島駅に直通する路線となっていました。
学生の利用者が多かったのか、新たに取り込もうとしたのか、、32系統に変貌することに↓



32系統は平日朝に1本のみ存在するレアな系統となっています。
札幌駅から北広島西高校まで直通する便で、遠くから通う生徒にはありがたい存在なはず。

他にも札幌駅から新札幌・厚別方向に直通する路線は複数ありましたが、運用の効率化の兼ね合いなのか、路線が分割されて、通しで走る路線はかなり激減されました。

その中でも、1日1便とはいえ、存続している希少な存在です。



同じく北広島西高校関連で、こちらは一般便ではなく生徒専用のスクール便
柏葉台団地から北広島西高に向かう往路の表示です。



こちらは反対に北広島西高から柏葉台団地へ帰る復路の表示です。


647-4901(札幌200か1456)/日野KL-RU4FSEA(2004年式)
撮影時点で同社最古参のトップドア車となっていたセレガRの高速車。
2023年に除籍されて、現在は見ることができません…カッコよかったなぁ。


Rが赤色に協調されたセレガRのロゴがスポーティーで素敵です。




幕回しも続きます。ここからは厚別営業所管轄の行先表示
中学生の頃に、営業所に用事があって向かうときに、新11だと遠回りできて乗りバスを楽しめるので敢えてこれに乗る、なんて楽しみ方をしていた時もありました。




厚別営業所が担当する新札幌周辺のエリアを循環する「このっぴー」の表示。
かつてブルーリボンの大型ショートが代走していた時を思い出しました。



先ほどの33系統と同様、2020年4月のダイヤ改正で廃止された1-3系統
1系統の派生路線で、コンベンションセンターに寄っていました。
コンベンションセンターの停留所そのものが現存せず、この側面表示も貴重です。


531-4909(札幌200か5539)/いすゞKL-LV280N1(2004年式)
最後に撮影したのは、一旦様似営業所に転属して、再び札幌圏に戻ってきたV8エルガ
札幌200か1460→室蘭200か932とナンバーを変えてきました。


様似の潮風に打たれた後、里帰りの際に車体がリフレッシュされたようで綺麗でした。


531-4909には、「手稲高台シャトルバス」の表示を出していただきました。
この路線はマイクロバスのローザで運行されていたので、この表示はレア物です。
手稲高台シャトルバス自体が、2023年のダイヤ改正で廃止されてしまいました。

時間が近づいてきたのと、雨脚も強まってきたのでここで全てのプログラムは終了!
天候には恵まれませんでしたが、久しぶりにJHBを堪能することができて嬉しかったです!

おわりに


貸切会を終えて解散したころには、日が暮れていました。
この日は雨模様だったこともあり、終日暗い感じでしたね。

ハンドルを1日握って下さったドライバーさん、撮影にご協力いただいた琴似営業所の皆さまには、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。

ビックリしたのが琴似営業所近くにあったパチンコTAIYOが無くなっていたこと!
前回帰省で来たときはまだあったので、知らぬ間に解体されて更地になりビックリです。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
また次の記事でお目にかかりましょう。