こんばんは。
さて、先日壮大な計画が北海道旅客鉄道(以下JR北海道)よりリリースされました。
”JR北海道はJR東日本・東急電鉄・JR貨物と協力し道内に観光列車を走らせます”
それは東日本旅客鉄道(JR東日本)や東急電鉄と協力するもの。
つまり2社から車両を借りて観光列車を北海道で走らせるというのです。
これを聞いて「やっとか。」と私は思いました。
JR北海道はこれまで大々的には観光列車というジャンルに手を出してきませんでした。
かつてはSLも積極的に走らせていましたが不祥事以降は消極的でした。
JR北海道の運営が厳しくて観光事業どころではなかったことは重々承知ですが、正直北海道には観光くらいしか魅力がないのです。普通に列車を走らせればお金が入ってくる首都圏とは訳が違うのです。
不祥事により経営を圧迫しないような方針に転換をしたのは良いのですが、それによって以前より鉄道が使いづらいもの、そして魅力の無いものになってしまっては尚更利用者は減る一方。北海道はただでさえ車社会なので大切な顧客を離してしまっては希望もありません。これはバスにも言えますが負のスパイラルに陥っています。
しかも九州旅客鉄道(JR九州)は観光列車で成功しています。
成功事例が存在するのに何でここまで手を出さなかったのか…私には疑問でなりません。
まぁともかく”やっと”観光列車が走ることになったわけです。
【第1弾】風っこが北海道に!?
第一弾として2019年7月27日から9月8日の休日にJR東日本が所有する「びゅーコースター風っこ」を宗谷線(旭川~稚内間)にて走らせる模様。編成両端にJR北海道の所有するキハ40系(北海道の恵みシリーズ)を連結し”風っこ”をサンドイッチするようだ。
同じ国鉄型気動車なので、こちらはそこまで違和感なく走ることができそうだ。
【第2弾】伊豆急の車両がはるばる北海道で走行
問題はこちらである。
東急電鉄が貸し出す車両だ。東急電鉄は特急型車両を保有していないため、伊豆急行の2100系(アルファリゾート21)を改造した車両(8両)で運行する。先述のJR九州の観光列車を多く手がけている水戸岡鋭治氏が車内設計を行っている。
しかも直流車両のため北海道内ではディーゼル機関車に牽引されて運行される予定で、実質的には客車同然の状態となる。機関車重連で電源車を挟むため、なかなかにゴツい編成になることが予想できる。
こちらは来年、2020年の5月から8月のどれかの月に週4日運行で走らせる予定のようである。こちらの詳しい走行路線は決定していないが、計画では札幌から道東方面に向かうようである。
しかし気がかりなのはサービス提供は全面的に東急担当で、肝心のJR北海道は運行にしか携わらないことである。これは逆に損をするんじゃないかと思えますが、まずは北海道の鉄道の魅力を知ってもらうことを狙っているのでしょうか。
観光列車を乗りに北海道に来たら必然的に移動で他の列車にも乗ることになるでしょうから、それによる相乗効果も出て東急とJR北海道がWin-Winとなる計画なのかもしれません。
最後に
何せ観光列車のノウハウが薄いJR北海道ですから、”先輩”に手伝って貰いながら客を呼び込むことが第一歩なのでしょう。この計画が成功し、北海道の鉄道に新たな風が吹き込むことを私は期待している。
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